蔵の街かど映画祭実行委員会より・ごあいさつ
栃木県栃木市は、東京から電車や車で一時間ほどの地点にあり、街中には江戸時代の蔵や大正時代の西洋建築、昭和の日本家屋などが散在し、大変に美しい街並みを保存しています。
蔵の多くは商店として使用する見世蔵であり、保存や活用には地域経済の影響を強く受けざるをえません。
しかし近年の地域経済の低迷や高齢化、後継者問題など様々な要因で、街の商店街はシャッター街となり、空き店舗(空き見世蔵)も増え、次々に取り壊され、駐車場になってしまいました。
蔵などの文化的な建造物は激減し、美しい景観は失われ、観光地としての魅力も徐々に衰え始めています。
私達、栃木・蔵の街かど映画祭実行委員会では、こうした現状を改善し、街の地域資源を活用しながら、総合的に地域を活性化してゆくために、蔵の数々をミニシアターに変貌させ、街歩きと連動させた大掛かりな取り組みを昨年より実施いたしました。
プロジェクトを進める上で、地域住民と自治体、政府、企業、メディアがよりよく連携し、栃木市ならではの美しい景観を活用したイベントづくりを共有することを強く意識しました。
それ故、単なる映画祭を実施するのではなく、映画祭をフックにして、様々な地域イベントを活性化させ、長期的な栃木地域の発展の糸口を掴む事を目的としました。
映画祭準備期間から、数多くの会議や準備活動を展開し、いよいよ迎えた当日、数多くの来訪者が市内を散策し、笑顔で映画蔵に入ってゆく姿や、楽しそうにボランティア活動をする市民の方々、そしてそれを支える市役所職員の方々の頼もしい姿に、活性化の光が見えました。
昨年は総来客数は市の調査では約3300名であると発表されていますが、街中イベントに参加した方々を加えると実際の数はもっと膨らむのではないかと思います。
また映画祭そのものの仕組みとしては、デジタルコンテンツ協会と強く連動し、最新のデジタル技術を活用し、コンテンツ振興や若手の人材育成にも繋がるようにしており、中長期的にデジタルで地域活性を実現することを念頭においております。
そして、今回の第二回目では、美大生との連携や様々な企業やメディアと連携し、より厚みのあるプロジェクトとして実施をしてゆきます。当取り組みは単なる映画祭を越えて、地域全体を総合的なエンターテイメントミュージアムにしてゆこうという発想を基軸としています。
日本国内でも珍しい地域資源活用型の事例として様々なプロジェクトを推進し、こうした方式を全国的に普及してゆく一助となる事を望んでおります。そのためにも数多くの方々にプロジェクトに参画をしていただけることを願っています。
栃木・蔵の街かど映画祭総合プロデューサー
渡邉賢一
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